2009-01-01から1年間の記事一覧

宝船の貯金箱

宝船とは、七福神が乗る宝物を積み込んだ帆船、または、その様子を描いた図のことと言われています。また、新年を表す季語とされています。 七福神とは、「七難即滅、七福即生、万世安楽、帝王歓喜し給う」と言う、[仁王経]の言葉から、室町中期に成立したの…

戦時中の貯金箱

貯金箱の形や表示には、時代を色濃く反映したものが多く見られます。特に戦時中には、戦時色の強い貯金箱が、数多く残されています。 日本の兵隊さん 上段、左側から、陸兵と軍用犬、陸兵の将校、海兵の将校、海兵です。 下段は、その裏側と底です。 一般的…

だるま貯金箱

「だるま」とは、中国禅宗の始祖、菩提達磨の座禅姿を模して作った張り子の玩具のことです。 菩提達磨(円覚大師、達磨大師ともいう。)が、魏の崇山にある少林寺で、面壁九年を行い、その座禅によって、手足が腐ったという伝説から、手足のない、玩具(置物)と…

福助貯金箱

縁起物の福助人形は、江戸時代の中頃には存在したと言われています。 その福助は、実在の人物がモデルになったとの言い伝えが有り、三人の説が有ります。 一人目は、京都の呉服店「大文字屋の主人」、 二人目は、滋賀のもぐさ店「亀屋左京の番頭」、 三人目…

招き猫貯金箱 上げた側の手 と 体の色 の意味するところ

猫の貯金箱の中で、招き猫の割合は、残念ながら未統計ですが、相当の割合になると思われます。招き猫の貯金箱を見た、来館者の質問で多いのは、上げている手の側に依って、「何を意味しているの」と言うことです。 上げている手の意味するところを通説により…

日本の貯金箱の特色

主として戦前、今でも伝統的には感じられる特色です。1.割らなければ、お金が出ない。 欧米のものは、鍵つきが多く、日本は、割らないと取り出せないタイプが主力です。鍵つきのものは、必要に応じて使え、リサイクル可能ですが、日本のものは、割らないと取…

このブログについて

信州戸倉上山田温泉に、2008年4月に開館した、日本有数の貯金箱専門大規模博物館「にしざわ貯金箱かん」より、貯金箱の歴史や文化など、ちょっと役立つ、貯金箱の雑学をお届けします。 当館の詳細は、上部のリンクから公式サイトをご覧ください。